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ファスナータイプの最大の弱点は頑丈さではなく防犯性に劣る点
ナイフで切り裂くまでもなくボールペン一本でファスナーを開閉できる
防犯上、南京錠ではなく本体に固定されたロックシステムを選ぶべき

ファスナーのキャリーバックを購入するなら南京錠タイプはNGなのです

スーツケースやキャリーバッグなどのキャスター付きの旅行カバンには、金属のフレームで開閉するものとファスナーで開け閉めするものがあります。

ファスナーよりもフレームの方が頑丈だと考えている方が多いようですが、実は破損率の違いはあまりありません。メーカーやモデル間の差のほうが遥かに大きいのです。

2者の一番の違いは防犯性なのです。チャックの部分はナイフなどで簡単に切り裂けるため、防犯性を考えると海外旅行の場合はフレームタイプのスーツケースが望ましいのです。

素材や構造で分けると、大きく4種類のタイプに別れます。 ソフトケース、ファスナーハード、フレームハード、金属の4種類です。 それぞれに特徴があり、お値段も違ってくるので、自分に最適なタイプのものを選ぶ必要があります。
www.suit-case.net

それでも軽量で安価なファスナーのキャリーバッグも捨てがたいという方も多いのではないでしょうか。特に圧倒的な軽量性は、なかなかフレームタイプが追いつける領域ではありません。

そこで,海外旅行に行くものの超軽量性重視でファスナーハードケースやソフトケースを選びたいという方のために、少しでも安全性の高いモデルの選び方を解説いたします。

南京錠をつけるタイプは危険性が高いです

南京錠でロックをするタイプのファスナーキャリーバッグとはどのようなものなのでしょうか。

下の写真のようなチャックのツマミが2つ付いているダブルのチャックになっていて、2つのツマミを南京錠で結合することでファスナーが開かないようにしてロックするタイプです。

写真の様に、ツマミの一部のリング状の部分が重なるようになっていて、ここに南京錠を通すことで2つのツマミがバラバラに動かないようになり、チャックが開かなくなるわけです。

キャリーバッグを閉じてロックするという意味ではこれでも十分に機能を果たすのですが、実はナイフでファスナーを切り裂くまでもなく開けてしまう犯罪の手口があるため、ダブルファスナーを南京錠でロックするタイプは危険なのです。

ボールペン1本でキャリーバッグのチャックを開閉する方法

この恐ろしい手法は文字で説明するよりも動画で見ていただいたほうが早いと思いますので、動画をご覧ください。

いかがでしょうか、ボールペン1本でいとも簡単にファスナーを壊すことなく開いて、さらに傷一つ無い状態で簡単にチャックを閉めてしまっています。これでは何か盗まれたことすら気付かない状態で帰宅して初めて取られたことに気づくということになりかねません。

ダブルファスナーを南京錠で結合してロックする仕組みだと、結合された2つのツマミ自体は自由に移動できてしまうため、最後にチャックを閉じることが出来てしまうわけです。

ツマミをボディに固定するタイプのロックなら安心

それではどのような機構のロックなら安全なのでしょうか。それは、つまみ同士を南京錠で結合するタイプではなく、2つのツマミをそれぞれ本体に付いたロックシステムに刺し込み固定するタイプです。

この写真のモデルのように、キャリーバッグの本体にロックシステムが付いていて、そこにダブルファスナーのツマミ自体をはめ込む形で固定できるタイプです。

これなら、ボールペンで開かれて盗み出されても、チャックを閉めることは出来ないため、犯行にいち早く気づくことが出来ます。まあ気づくだけで盗み出されてしまうという意味では変わりませんが。

最近のファスナーのキャリーは、一部の安物のソフトケースを除けば、ほとんどがこのような本体にロックシステムが付いているタイプになりますので安心です。

一部の安物のソフトケースには、未だに2つのツマミを南京錠で結合してロックするタイプも有りますので、なるべくそのようなモデルは避けることをおすすめします。

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