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軽さは強度と双璧をなす重要なポイント!
預けられる荷物には重量制限があり、オーバーすると高い超過料金がかかる。
超過料金を払うなら、少し高くても軽いスーツケースを購入したほうが良い。
ただ、あまりにも軽量化が行き過ぎたスーツケースは壊れやすいので注意。

スーツケースの重量について

スーツケースは何よりも頑丈なことが命です。
しかし、それと双璧をなすくらいに軽量であることも重要なのです。

重量はスーツケースを選ぶ際に最も重要なポイントの一つです

スーツケースを選ぶポイントで一番大切なのは、頑丈なことと、軽いことです。
頑丈であることの重要性は、このサイトでもさんざん語らせていただきましたが、
軽さもまた頑丈さと双璧をなす非常に重要な機能の一つです。

重いキャリーバッグは金食い虫

スーツケースにはキャスターが付いていますので、
段差や階段などをのぞけば、かなりの重さでも問題なく移動できます。

大きな問題は、航空機に無料で載せられる荷物の重量には上限があるということです。
航空会社によって異なりますが、
通常は20キロ前後が追加料金無しで預けられる重量の上限です。

スーツケースは、標準的な大きさで、軽い物で4キロ重いもので7キロ程度ありますので、
実際は中に詰められる荷物は20キロ以下となるわけです。

制限を超えると、オーバーウェイトで驚くほど高い追加料金を請求されるわけです。

JALの例では、制限は23キロまでです。
23キロを超えると6000円の、32キロを超えると45000円もの超過料金がかかります。

1キロでも2キロでも軽いスーツケースを購入すれば、
それだけでかなりの金額が浮くわけです。

安物のスーツケースを買うよりも、
高くても軽くて丈夫なスーツケースを買ったほうが、結局は安く付くわけです。

軽ければ良いというものではない

上記のように、スーツケースは軽ければ軽いほど優れているわけですが、
当然軽ければ軽いほど薄くなるわけですから強度が犠牲になります。

そこで薄くても強度が確保できるように強度の高い樹脂を使うことになります。
こうした樹脂は高価なため、スーツケースの値段も当然高くなります。

1万円以下で買えるような超安物のスーツケースが意外と軽いケースもありますが、
それらは大抵強度に問題があります。
素材や構造の工夫で軽くしている訳ではなく、単に薄っぺらいだけだからです。

超軽量スーツケースと強度

近年、フレームタイプのハードスーツケースも軽量化が進み、
100リットルの容量で重さ4㎏台の製品まで出てきています。

金属のフレームが入ったフレームハードケースは元々重量が一番重くなりますが、
100リットルで5kgを切るという事は、
元々のファスナーハードケースに匹敵する軽量性です。

これだけ軽量性を実現するために、
キャスターなどのパーツや内装など様々な部分が軽量化されていますが、
最も重量が削られているのがフレームと、樹脂のボディ部分です。

特に樹脂のボディシェルは限界近くまで薄くなっており、
一昔前のスーツケースよりも割れやすくなっています。
明らかに軽量化の行き過ぎです。

しかし、大手メーカーのフラッグシップモデルは、どれも軽量性を競っているため、
行き過ぎた軽量モデルが多くなっているのが現状です。

現在の大手メーカーの製品は、
1万円を切るような安物スーツケースよりは遥かに頑丈ですが、
せいぜい30渡航耐えられれば御の字といったレベルの強度になっています。

一昔前のスーツケースは、50渡航耐えられる場合もありましたので、
ここ数年で強度は逆に落ちていることになります。

とはいえ、ここ数年で30%程度は軽量化されていますので当然といえば当然です。

メーカーは、1年に1回程度しか使用しない人が大半であるため、
そもそもスーツケースを何十回も使う人はいないだろう、との考えに基づき、
過剰な強度よりも軽量性を優先させているのでしょう。

出張などで頻繁に使う方は、各メーカーのフラッグシップモデルではなく、
少々重量のある製品を選んだほうが良さそうです。

もっとも、安物はフラッグシップモデルとの差別化のため、
必要のないところをわざわざ重く作ってあるので、
重量が重くても頑丈なわけではありません。

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