このページのポイント

ダブルキャスターだから優れているわけでも劣っているわけでもない
メリットは石畳などの凸凹路面に強いことくらい
デメリットも僅かに重いくらいで殆ど無い

ツインホイールのダブルキャスターについて

旅行かばんを選んでいると、しばしばダブルキャスターを売りにしているモデルが目に入ります。「8輪で安定した走行が可能!」や「人気のツインホイール搭載!」などのウリ文句が並びます。

ダブルキャスターを欲しがる方も多いようで、近年は特に採用するモデルが増えてきた印象があります。

思い返してみれば、やはりリモワのブームというのが大きな火付け役になったのかなという印象ではあります。昔から他のメーカーからも出ていましたが、5年ほど前の異常なリモワブームあたりから、急速に大型のツインホイールが増えてきた感じがします。

確かにリモワの特徴的な大型のダブルキャスターは非常に強烈な個性を生み出しています。ただ、現在の各社の類似品は、どちらかというとサムソナイトの影響を受けている気もしますが。

非常に人気のあるダブルの車輪ですが、メリット・デメリット共にありますので、本当に必要かどうか検討してみる必要はあります。

ただし、メリット・デメリット共に非常に小さいので、正直な所ツインホイールであれシングルホイールであれどちらでも良いというのが本当のところです。自分が選んだキャリーのモデルの車輪がダブルであったならそれはそれで問題はありませんし、シングルであってもまた問題はありません。

つまり、ホイールが1つであろうが2つであろうが大した問題ではないのです。どちらでも大差はありませんので、シングル・ダブルで選ぶのではなく、しっかりした丈夫なキャスターパーツを選ぶことのほうが遥かに重要なのです。

メリットはあるのでしょうか

冒頭からメリットもデメリットも大したことはないので、どちらでも良いと結論を出してしまいましたが、せっかくなのでメリットもご紹介いたします。

大きなメリットについてはやはり見栄えが有るでしょうか。ツインホイールは大抵の場合は大径タイヤになっていますので、ゴツい大径のタイヤが2つ並んでいる様はどっしりしていて見栄えは良いです。

確かに、どっしりした様は、安定の走行などという謳い文句を付けたくなるのが分かります。まあ実際は、細いタイヤの軽自動車も太いタイヤが並列に並んだトラックも問題なく走れている通り、シングルの車輪であっても4輪なら殆ど変わりません。

あえて比べれば、ダブルのほうが安定性はありますが、2輪車と4輪車の差のような圧倒的な違いはありません。強いていえば、石畳の道など、細いシングルの車輪が溝にハマってしまいそうな場所では力を発揮します。

デメリットもあるのでしょうか

デメリットも大したものはありませんが、シングルよりもゴツいパーツになるため重量は重くなります。ただ、キャリーバッグ全体の重量から比べると僅かな差になりますので、あまり気にする必要はないでしょう。

大きいから壊れやすいかというと、そういうことはなく、やはり製品間の差のほうが大きいのです。ダブルでも頑丈なものもありますし、シングルでも壊れ易いものもあります。逆もまた然り。

なかなか見た目だけで足回りの善し悪しを見分けるのは難しいので、有名メーカーの製品を購入するのが一番です。良いキャリーバッグなら、しっかり品質テストが行われた良いキャスターが採用されています。

ダブルキャスター採用のおすすめモデル

前述の通りダブルキャスター採用モデルだから良い悪いということではありませんので、その点のみにフォーカスしてモデルを選ぶのはいかがなものかと思いますが、おすすめできるスーツケースでたまたまダブルであったモデルご紹介いたします。


第一位 エミネントプロ

世界的メーカーであるエミネントの商品です。国内メーカーの協和監修によるこの製品は、世界基準の品質のメーカー製としてはかなり安い値段でお買い得です。1万円台に収まっていてコスパ良し!消費税を入れるとLLサイズは1万円台から出てしまってますが、そもそもモデル問わず特大サイズはオススメできないので。

レンタルなどプロユース用に特注されたモデルで、強度や汚れ難さなどに配慮した作りになっています。世界最大手サムソナイトの製造も下請けとして請け負うエミネントの、世界最高レベルの工場で生産されています。
値段の割に良くできていて、強度的には2,3万円台の製品とほとんど変わりません。この値段では細かい作りの良さまでは求められませんが、この値段で高級品と変わらない耐久性という脅威のコスパが最大のポイントでしょう。昔の分厚いハードケースのように30回以上の渡航に耐えるのは難しいかもしれませんが、平均して20~30回程度なら耐えられる性能です。耐久性よりも軽量性重視の今、3万円以上の高級スーツケースでもそんなものです。このくらいの安い製品を買って、壊れたら買い直す方がコストパフォーマンスに優れます。

●高級品と変わらないレベルの耐久性の製品が1万円台から
●サムソナイトの製造も請け負う工場で製造されている
●高性能ポリカーボネート素材である帝人化成のパンライトを採用
●プロユースにも耐える汚れや傷が目立ちにくいエンボス仕様
●ボディの縦横比率を見直すことで、大きさの割に大容量


 トラスト フレーム

トラベリストブランドの商品です。しっかりしたメーカー製としてはかなり安い値段でお買い得です。値段の割に良くできていて、強度的には2,3万円台の製品とほとんど変わりません。1万円以下の激安品とはレベルが違う製品なので、少し足してもこちらのほうが良いと思います。コストパフォーマンスは最高レベルです。この値段では細かい作りの良さまでは求められませんが、この値段で高級品と変わらない耐久性という脅威のコスパが最大のポイントでしょう。昔の分厚いキャリーケースのように30回以上の渡航に耐えるのは難しいかもしれませんが、平均して20回程度なら耐えられる性能です。耐久性よりも軽量性重視の今、3万円以上の高級品でもそんなものです。このくらいの安い製品を買って、壊れたら買い直す方がコストパフォーマンスに優れます。ただ、2,3万円台の一流メーカー品と比べると細部の作りは少々安っぽいところはあります。細かいところが気になる方は、もう少し高い2,3万円代の一流メーカー品をオススメします。細かいところが気にならないコスパ重視な方にはかなりおすすめです。
ちなみにB級品を激安で販売している激安何でも屋のネットショップがあるので注意!この価格帯のクラスはメーカーが全量チェックしていないので、しっかりしたカバン専門店で買わないと、B級品が届く恐れあり。

●高級品と変わらないレベルの耐久性の商品が脅威の安さ!
●高性能ポリカーボネート素材である帝人化成のパンライトを採用
●ポリカーボネート素材100%の超軽量ボディ
●ボディの縦横比率を見直すことで、大きさの割に大容量


この記事が役に立ったら"いいね"をポチッ!

各パーツについてでよく読まれています