HeMのキャリーバッグについて
本日はヘムのキャリーバッグについて解説します。
2000年台初頭に大変な人気を博したバッグのブランドで、専門ショップの代官山のHUSKなどを中心として多数のお店で販売されていました。
元々は女性向けブランドでしたが、2000年台初頭に人気が高まると男性でも持つ人を見かけるようになりました。お洒落なデザインが目を引くカジュアルバッグのブランドでした。
しかし、爆発的な人気は次第に陰りを見せ、いつしかあまり名前を聞かなくなりました。ただ、今でも一部の地域では大変人気があるそうです。
元々は株式会社鴻池製作所という1949年創業の老舗の皮革製品やカバンのメーカーが展開しているブランドでしたが、人気低迷で経営が上手く行かなくなり、2013年に鞄メーカーの株式会社協和に事業譲渡されました。
株式会社協和は、トラベルバッグの大手メーカーの一角であり、HIDEO WAKAMATSUなどのブランドのキャリーバッグ類を展開しています。
旅行用のトラベルケースを得意とするメーカーですので、早速2015年からヘムの名前でのハードタイプのスーツケースを展開し始めました。2016年にはソフトタイプのキャリーバッグもラインナップに追加されて、モデルが揃ってきました。
スーツケースとしての性能は大丈夫なのか
株式会社協和は、製造を世界最大クラスの製造メーカーである台湾資本の工場に生産委託していて、性能には定評があります。
こちらの工場は世界最大の旅行かばんメーカーであるサムソナイトの生産も任されている工場で、品質には全く問題はないはずです。
各パーツ類もしっかりしたものが使われており、ボディを構成するポリカーボネートも他の協和の商品同様に帝人化成のパンライトが使われているので、強度にも問題無さそうです。
メリット・デメリット
品質には問題が無さそうなヘムの旅行かばんですが、メリットとデメリットはどのようなものが考えられるのでしょうか。
メリットというか、その最大の売りは、やはりデザイン面でしょう。非常にお洒落なデザインになっています。ソフトケースの方はいかにもヘムといった感じの独特なデザイン意匠を見事にキャリーバッグに取り入れています。
ハードタイプのスーツケースの方は少し趣が異なりますが、こちらも非常にカワイイ洒落たデザインになっています。HeMと大きくロゴデザインが入っていて、ひと目でこのブランドであることが分かります。
ただ、カワイイデザインはデメリットにもなります。このサイトでも散々指摘してきましたが、カラーやデザインというのは地味で目立たない濃い色のほうがおすすめなのです。
飛行機搭乗の際に航空会社に預けると、主に海外の空港で投げられたり引きずられたりで、傷がついたり汚れが付着したりします。この際、濃い色の地味なボディのほうが汚れにくく、汚れが付いても目立たないのです。
ライトで淡いカラーですと、汚れが付着した時に非常に見窄らしくなってしまいます。そのため、このような淡いカラーのスーツケースは汚れやすいかもしれません。ソフトケースの方は割と濃いカラーなので、かえって汚れないかもしれませんね。
またもう一つデメリットとしては、比較的小さなサイズしか用意されていないということです。一番大きなフラスコのMサイズでも52.5リットルですので、せいぜい4,5日程度の渡航用です。
1週間以上の海外旅行用としては少々心もとない容量です。お洒落なデザインといい、国内旅行などで使うことを想定しているのかもしれませんね。
ハードケースのフラスコのSサイズの方は結構おすすめで、機内持ち込み適合サイズの割には37リットルと大容量です。しかもLCCなどでも持ち込める可能性のあるサイズになっています。機内持ち込みならカワイイデザインでも汚れる心配がないのでおすすめです。
逆にソフトケースのほうの小さいサイズは26リットルなので小さすぎですね。せめて30リットルはないとキャスターが付いているキャリーバッグである意味があるのか疑問です。
HeMのスーツケースおすすめモデル
現在ファスナーハードケース1モデル、ソフトケース1モデルの2モデルのみの展開です。サイズも小さなものが中心で、1週間以上など長期の旅行に対応した大型スーツケースはありません。
洒落たデザインをファスナーハードケースにも適用した、デザインに凝ったものになっています。Sサイズのほうは機内持ち込みサイズでありながら37リットルを実現していて、機内持ち込みキャリーバッグとしても優秀です。
●かつて一世を風靡したHeMブランドがこのお値段で!
●高性能ポリカーボネート素材である帝人化成のパンライトを採用
●なめらかな動きの大型ダブルキャスターを採用!
ソフトケースです。企画製造は大手鞄メーカーの協和が行っているので品質は心配ありません。かつて一世を風靡したデザイン意匠がそのままキャリーバッグになったお洒落なデザインのキャリーバッグです。Sサイズは、いくら機内持ち込みサイズとはいえ、ちょっと容量が小さすぎる気はします。
●かつて一世を風靡したHeMブランドがこのお値段で!
●ソフトケースの特性を最大に活かし超軽量を実現!