このサイトでおすすめしているスーツケースの選考基準と注意点
このサイトでは予算別や特徴などに合わせて、おすすめのスーツケースやキャリーバッグなどをご紹介しています。
スーツケースレンタル店やカバン屋などに係わってきた私の経験に基づいて選考していますが、ご注意いただきたい点などもありますので、ご一読ください。
おすすめ商品として紹介しているからといって早とちりは禁物です!
同じメーカーでも出来に雲泥の違いがあることもあるのです。
良い商品だからといって絶対に壊れない訳ではないのが難しいところね。
品質と性能の兼ね合いで、最もコスパの良い価格帯を選ばないとね。
おすすめしているのは掲載しているモデルであってメーカーではない
予算毎や特徴ごとに様々なメーカーやブランドの様々なモデルをご紹介していますが、おすすめしているのはあくまで掲載しているモデルであって、そのメーカーならどのモデルでもオススメというわけではないという点にご注意ください。
既に解説した通りスーツケースのメーカーはほとんどがファブレスメーカーであるため、モデルごとに別の工場で生産されているということもありえるのです。
A社のスーツケースのモデルBが紹介されていたけど少し高い、ネットで検索したら同じA社のモデルCのほうが少し安い、それならモデルCで十分だろう、などと考える方も多いようですがそうではありません。
同じメーカーやブランドのロゴが付いていても、見た目があまり変わらなくても、中身は別物ということも有るのです。当然安いものは安い素材で安い工場で造られ、高いものほど一流の素材と工場で生産されているのです。
また、同じメーカー同じクラスの商品でも、モデルごとに性能にバラつきがある場合があります。あまりありませんが、たまに失敗作の新製品が出ることがあります。
使っていてこれイマイチだなと思っていると、増産されずにあっという間に廃盤になるというようなことが稀にあります。有名メーカー製でもたまに登場する失敗作を購入してしまっては大変です。
当サイトで紹介しているモデルは、全て実際に何度か使って品質に問題がないことを確認していますので、水準以上の性能であることは間違いありません。
直接目で見て購入できないネットショップはカバン専門店に限る
旅行カバンは服や靴などと違って体に合わせる必要が無いため、便利なネット通販で購入する方も多いようですが、実物を見れない分信頼できるお店で購入することが重要です。
ネットを見ると全く同じ商品が他店よりもずいぶん安く売られていることが有りますが、あまりにも安すぎる値段は注意が必要です。
スーツケースはほとんどが中国で生産されていますので、歩留まりが悪くかなりのB級品が発生します。
アウトレット品として売られていれば良心的ですが、バッタ屋などの業者が二束三文で仕入れて、何食わぬ顔で販売しているケースもあります。
少しでも安いからといって、何でもかんでも安売りしている何屋かも分からない怪しい業者で購入すると、B級品を掴まされる恐れがあります。
できればしっかりしたカバン専門店のネットショップで購入するほうが安心です。
主に頑丈さを重視して選考しているが絶対に壊れないわけではない
このサイトでは、スーツケースやキャリーバッグなどのキャスター付き旅行カバンは頑丈さが重要だと考えています。
海外旅行時に航空会社に預けると、海外の空港での荷扱いの粗さから破損するケースが非常に多いためです。
この破損率は一般に考えられているよりも多く、スーツケースを壊されたという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
レンタル業の経験上、1万円しないような激安品は1,2回で破損することが珍しくありません。10回保てば非常に良い買い物だったなあという感じです。
1万円台後半から3万円台の有名メーカー製で平均20~30回保つようなイメージです。
しかし、この何回の渡航に耐えられるのかというのは、あくまで統計で見た数値であり、平均値なのです。
したがって、非常に頑丈なスーツケースを購入しても1回で壊されるケースもありますし、逆に100回の渡航に耐えることもあるのです。
しっかりしたものを購入すれば、あくまで平均で30回程度の渡航に耐えますよということです。
これは100人が同じものを購入すれば全員が30回使えるということではなく、1回で破損してしまう人もいれば100回使える人もいて平均で30回使えるという意味です。
レンタルの経験上、5万円を越える高価なスーツケースが、おろしたて1回目の貸し出しで破損して返って来ることも1回や2回ではありませんでした。
もちろんそうならないケースのほうが大半ですが。毎回1回目で壊れていたらレンタル業者は大赤字になってしまいます。
であるからこそ、しっかりしたメーカーの製品をおすすめしているわけですが、高すぎれば良いというわけでもないのです。高いものでも運悪く1回で壊れてしまうこともあるのです。
そこで私がおすすめするのは、一定水準の品質基準を満たしていて、最も安い価格帯の製品です。
それが大体1万円台後半くらいであると考えています。その理由は以下のページで解説しています。製造原価との兼ね合いで、これより安いと品質を犠牲にぜざるを得ないのです。
高いものを買えば絶対に壊れず一生使えるというわけでもありませんので、高品質かつリーズナブルなコスパに優れた製品がおすすめです。
本当に破損と隣り合わせの製品ですので、これなら絶対大丈夫と絶対の自信を持ってモデルをオススメできないのが何とも心苦しいところです。