このページのポイント

ポリカーボネート樹脂の寿命は少なく見積もって10年ほど
寿命と使用頻度から逆算して重視する機能(頑丈さor軽量性)を決める
ヘビーユーザーは寿命前に壊れないように頑丈さ重視が良い
ライトユーザーは無駄に分厚く頑丈なものではなく軽量性重視が良い

ハードスーツケースの樹脂の寿命と海外旅行頻度で軽量性を選ぶ

本日はハードケースのボディを形作るポリカーボネート樹脂の寿命から考える、軽量性と頑丈さのバランスの考え方です。

他のページでもさんざん解説していますが、軽量性と頑丈さは相反するものです。肉抜きして軽くすれば軽くするほど、強度は下がっていきます。

アマゾンや楽天のレビューなんかを見ていると、有名メーカーのスーツケースにもいくつかは、1回で壊れましたもっと頑丈に作って欲しいですなどというレビューが入っていますが、破損は確率の問題ですので販売された全量が絶対に壊れないというのは無理です。

販売量の99%以上の個体が、30回間違いなく使えるように設計するとなると、相当強度を上げる必要が出てきますので、重量は今の主力製品の3倍位になってしまうのではないでしょうか。重さ10キロを超えるような超分厚いゴツゴツのスーツケースを作れば、簡単には壊れないのでしょうけど実用的ではありませんね。

つまり、重さと頑丈さのバランスを取って、最も多くの人が満足できるような重量と強度のバランスで作られているのです。

私に言わせれば近年は軽量化が行き過ぎていますが、それでも各メーカが軽く作っているのは、頑丈で回数保つものよりも軽量なものを消費者が求めているということなのでしょう。

確かに年間2回も海外旅行に行っていれば相当リッチな方だなあと感じますが、こういった方が購入したキャリーバッグを10年間使っても使用回数は20回です。

ほとんどの方は年に1回は行かないくらいのペースでしょうから、10年使っても10回使わないというわけです。10年もすれば買い換えるでしょうから、なるほどメーカーが頑丈さよりも軽量性を重視するわけです。

毎月のように海外出張するようなヘビーユーザーでなければ、超軽量のモデルを購入しても問題無さそうです。逆に高頻度で使うヘビーユーザーは頑丈なものを購入するべきでしょう。

ポリカーボネート樹脂の寿命について

それでは、何度も海外旅行に使って、運良く海外の空港で壊されなかったとして、ハードスーツケースの寿命というのはどの程度なのでしょう。

スーツケースのボディを形成するポリカーボネート樹脂の寿命は、一般的に10年程度と言われています。時間が経つと樹脂が徐々に劣化していき強度が落ちてきます。

ただ、10年経ったら即ダメになるということではなく、実際に10年以上前のスーツケースをサンプルとして幾つか取ってありますが、全然劣化の兆しがありません。

あくまで劣化が始まるのが10年ということで、よほど劣化を進めるような保管方法でない限り、10年以上は余裕で使えそうです。

樹脂は紫外線にも弱いのですが、塗装やコーティングで対策が取られているので、炎天下で保管するなどしなければ長期間問題無いでしょう。

海外旅行頻度とキャリーバッグの軽量性の関係

運良く海外の空港で破損させられなかった場合、ポリカーボネート樹脂でできたスーツケースの寿命を余裕を持って短めに10年と仮定すると、その期間に何回使うのかということが重要になります。

前述の通り、年1回程度海外旅行に使う方は10年間で10回程度しかスーツケースを使わないわけですから、軽量モデルを購入したとしても10年保たずに壊されてしまうのは30人に1人程度でしょう。(安物を除く)

一方、毎月海外出張する方は、10年間で120回使うわけですから、とても保つわけがありません。軽量化が進んだ今、一流メーカー品でも30回程度の使用ができれば上出来です。つまり運良く平均的な保ちだったとしても3年で寿命が来るわけです。

こういったヘビーユーザーの方は、絶対に超軽量モデルはオススメできません。分厚く重めのモデルのほうがおすすめです。あるいは割れとは無縁のソフトケースのほうが良いかもしれません。確かに、ビジネスマンやツアー添乗員などのヘビーユーザーは黒いソフトケースの方が多いですね。

まあ、ソフトケースはカッチリしたフレームハードと比べて防犯性の問題はあるものの、ヘビーユーザーで旅慣れた方なら問題無いでしょう。

海外旅行などの為に旅行カバンを購入しようと考えた際に、最初に選ばなければいけないのがどのようなタイプの鞄を購入するかです。 日本人がよく選ぶのが一番カッチリしたフレームタイプのハードケースで、軽量性や値段重視の方はファスナータイプのハードケースを選ぶ方も増えてきました。
www.suit-case.net

ヘビーユーザーは頑丈さライトユーザーは軽量性を重視して選ぶ

ということで、スーツケースの寿命を10年と短めに仮定しておいて、自分がどの程度の頻度で使用するのかによって、軽量モデルを購入するのか、少しくらい重くても分厚いモデルを選ぶのか、あるいは防犯性を考慮せずにソフトキャリーを購入するのかということを決めるわけです。

年1回程度しか使わないライトユーザーが無駄にカッチリした分厚いスーツケースを購入して軽量性を犠牲にするのはバカバカしいですし、毎月のように使用するヘビーユーザーが超軽量モデルを購入しても1年保たないかもしれません。

自分の使用頻度を考え、軽量性を重視するのか、頑丈さを重視するのか考えてモデルを選びましょう。

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