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殆どの旅行カバンにはメーカー保証は付いていない
サムソナイトやリモワなどの保証は肝心の航空会社による破損は保証外
プロテカなら航空会社による破損まで3年間完全保証
ライトユーザーは高価な保証付きの製品より安いものを買い直す方が良い

スーツケースのメーカー保証は、航空会社による破損が無償修理範囲外で使えない

旅行カバンという製品は、破損と修理と切っても切り離せない関係です。
再三述べてきた通り、スーツケースの破損は非常に頻繁に起こります。

その99%は空港で航空会社に預けた際に起こります。海外の空港での荷扱いは非常に荒く、投げたり引きずられたりで旅行カバンは大きなダメージを受けます。

その時破損まで至らなくても、ダメージは蓄積されていき、小さな亀裂や樹脂の変性など少しずつ貯まったダメージが一定水準を越えると破損が起こります。

したがって、デザインよりも軽量性よりも値段よりも、何よりも強度を重視したスーツケース選びを勧めてきたわけです。

しかし、いくら頑丈な商品を購入したところで、壊れるときは壊れるのです。これはもう運次第ですので仕方がありません。レンタルでキャリーバッグを貸し出していると、なんと新品おろしたてが破損させられてスクラップになって返って来ることもあります。もちろんかなり稀ではありますが。

簡単に壊れてしまっては商売になりませんのでレンタル業者も頑丈なスーツケースを採用しています。しかし、それでも壊れる時は壊れます。リモワなどの世界の一流ブランドが、貸出し1回目で壊れて返って来るケースも有るのです。

航空会社に破損させられた場合は航空会社の保証を受けるのですが、キャスターや取っ手など出っ張っている部分は保証されないなど修理してもらえないケースも多々有ります。

そこで、そういえばスーツケース自体にメーカー保証は付いていないだろうかと思うわけですが、ほとんどのメーカーは付いていないのが現実です。ショップが独自に1年保証など付けている場合もありますが、メーカー自体が保証期間を設けているケースは稀です。

ただ、一部の高級品のメーカー、世界的に有名なリモワやサムソナイトなど保証期間を定めているところもあります。

リモワやサムソナイトの保証期間は使いものにならない

さすが世界の有名メーカー、保証が付いているから安心だ、少し高いが舶来品にしようと考えている方、ちょっと待って下さい。その保証本当に有効な保証なんでしょうか。

まずはサムソナイトの3年保証の内容ですが、「運搬(たとえば航空会社によって)などによる損壊のケースでは適用されません。」とあります。つまり航空会社に破損させられた場合は無償修理してくれないのです。

リモワは超高額なだけあって、正規代理店から購入した場合は5年保証が付いています。しかし、「輸送機関による損傷及び付随的な損害」は保証範囲外とあり、つまりは航空会社に破損させられた場合は無償修理してくれないようです。

つまり、スーツケースの破損の99パーセントを占める航空会社に破損させられた時には保証を受けられないのです。これって保証が付いている意味があるのでしょうか。

たまに、伸縮ハンドルがバネの劣化で伸びなくなったなど、日常シーンで不具合が発生することもありますので、全く無意味な保証だとは言いませんが、非常に使いにくく限定的な保証であるといえます。

ちなみに販売しているショップ独自の保証を付けている小売店やネットショプもありますが、こちらもよく規定を読んでみると航空会社による破損時には適用外と書いてあったりします。保証内容はよく読みましょう。

プロテカの3年保証は航空会社に壊されても使える

ということでスーツケースのメーカー保証などほとんど意味ないよということなのですが、エース鞄のフラッグシップブランドであるプロテカは近年、完全な3年保証を付けたようです。なんと航空会社に破損させられた場合でも3年間は無償修理してくれるようです。

日本製ということで非常に高価なプロテカですが、この完全な保証は素晴らしいですね。ヘビーユーザーなども安心して使えそうです。

その昔、私の知り合いが、「高価なエース鞄のキャリーバッグを買ったのに1回目の使用で壊れて、エース鞄に電話をしても保証は無いと取り合ってくれなかった。これじゃ高価なエース鞄を買った意味が無い。」と言っていた頃から比べると、随分手厚いサポートになったものです。

碌でもない見せかけだけの保証が付いた製品よりはずっとまともですね。ただ、やはり非常に高価ですので、ライトユーザーは安い製品を壊れるごとに買い直すほうが安いかもしれません。高頻度で使用するヘビーユーザーは高価でも保証があったほうが良いかもしれませんね。

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