プロのおすすめスーツケースメーカーとは
海外旅行用に旅行カバンを選ぼうと売り場に出向いても、あまりの種類の多さに選ぶことが困難であるように思う方も多いのではないでしょうか。
日本で販売されている国内メーカーの旅行カバンは元々10社以下程度で、海外のメーカーも有名メーカーが数社程度でしたしたが、近年は雨後の筍のように新ブランドのスーツケースが登場してきています。
旅行カバンのメーカーは、世界中の多くのメーカーがファブレスメーカーのため、自社では生産工場を持たずに台湾や中国や東南アジアの工場に生産委託しています。そのため製造技術を持たない企業であっても簡単に鞄メーカーとして市場に参入できるのです。
生産委託だけではなく設計も現地工場に任せているため、メーカーはデザインや企画マーケティングを行っているだけで、実際は出来上がった鞄を輸入販売する貿易会社のようになっているのです。
近年になって登場したスーツケースのブランドは、ほとんどがこのような貿易会社であり本来の意味でのメーカーではありません。とはいえ、老舗の鞄メーカーも同じような工場に生産委託しているため、品質は大きくは変わらなくなってきています。
10年ほど前までは、工場によって大きな品質や性能の違いがあり、同じメーカー製でもモデルによって失敗作もありましたが、今ではかなり品質のばらつきがなくなりました。
したがって、メーカーの違いというよりも値段やグレードの違いで見るほうが正しいのかもしれません。ある程度どのお店でも売られているような有名メーカー製であれば、まず品質を心配する必要はないでしょう。
おすすめできるメーカー
それでは老舗メーカーでも聞いたこともないような新興メーカーでも同じなのかというと、そういうことでもなく、やはり老舗の鞄メーカーのほうが安心できます。
前述の通り、新しく登場したメーカーやブランドは、厳密にはメーカーではなく輸入貿易会社です。適当なブランドを作り、それらしく見せかけてネットで安く売りさばいているような会社もあります。こういったメーカーの製品は品質が低い可能性があります。極端な話、悪評が立てばブランドをコロコロ変えて焼き畑的なビジネスもできるのです。
一方、老舗のメーカーは長らく大事にしてきたブランドを使って商売を行っていますので、品質にはかなり気を使っています。長い時間をかけて育ててきたブランドに傷がついては大変です。
そのため老舗ブランドのロゴが付いた製品のほうが安心できるわけです。当然新興メーカーよりも老舗メーカーの商品のほうが高額な傾向にありますが、安心料です。安物は酷いものは本当に酷いので警戒が必要です。
どれだけ長く営業している会社なのか、どのくらい幅広い売り場で展開されているブランドなのかを確認する必要があります。ネットだけで販売されているような小さなショップブランドなどは、どの程度のクオリティなのか計り知れません。
信頼できるメーカーの値段帯
値段帯はスーツケースのタイプによっても異なりますので難しいところですが、当サイト奨励のフレームハードケースの場合は、老舗の有名メーカー製は2万円台から3万円台となります。
この値段帯の有名なメーカー製を購入すればほぼ間違いはありません。
しかし、それでは高すぎると感じる方も多いと思います。確かに破損と隣合わせの商品ですから不必要に高価な商品を購入するのは得策ではありません。
コストパフォーマンスに優れる商品を購入しておいて、壊れたら買い直すのが一番です。そこで注目したいのが、1万円台から購入できる有名メーカー製です。
有名メーカー製でも1万円台で購入できる商品もあるのです。最近はフレームハードの値段が上がってきていて、激安ノーブランド品でも1万円前後するようになってきています。そういった中、1万円台で有名メーカー性が購入できるのは非常にお得です。
この値段で購入できるメーカーは多くはありませんが、品質は高価なスーツケースと全く変わりませんので、コスパ重視な方にはおすすめです。というより特別なこだわりがなければこのクラスで十分です。